今後、適齢診断の対象者が増えてくる

トラック運送業界の運転手の平均年齢は、40歳以上とかなり高いですよね。

 

運送会社の社長と話をしていても、話題は乗務員不足が多いのですが、運送会社によっては、在籍している乗務員が60歳前後のところもありました。

 

これから先、若い労働者が増える見込みがないことを考えれば、高齢の運転者のチカラに頼らざるを得ません。とくに高齢運転者は、適齢診断を受診しなければいけませんが、この適齢診断とはどのようなものなのでしょうか?


1.適齢診断に該当するのは?

適齢診断が対象になるのは、3パターンあります。

パターン@ 65歳になったとき
運転者が65歳になると、1年以内に適齢診断を受けなければいけません。

 

パターンA 65歳以上の乗務員が入社してきた
65歳以上の運転者を雇用した場合、運転者に選任してから1年以内に適齢診断を受診しなければいけません。

 

パターンB 1回受診後、3年以内毎に1回受診
1回受診した後、その後、3年以内毎に1回受診させる必要があります。

65歳に近づいてきた運転者が、自社にいたら適性診断を意識しておきましょう。

2.適齢診断はいつまでに受診しなければいけないの?

適齢診断について、いつまでに受診しなければいけないのか気になるところだと思いますが、先ほど紹介したように、65歳になってから1回。その後、3年毎に1回受診することになります。

 

ただし、ここで注意しなければいけないのは「〇年以内に受診させなければいけない」という表現になっていることです。

 

65歳になってから1年以内ということは、5月1日生まれの方は、翌年の4月30日までに受診しなければいけない…ということになるのです。

 

また、3年以内毎に1回の受診も同じです。
前回の受診が5月1日なら、3年後の4月30日までに受診しなければいけないということになります。

3.適齢診断は初任診断とあまりかわらない

適齢診断を受診するといっても、特別なことをするわけではありません。

 

適齢診断では深視力の検査が加わるものの、PCでの診断は初任診断と内容がまったく同じです。また、その後、行われるカウンセリングの内容も初任診断とさほど変わりません。

 

ただ、若いときと今では、状況が異なります。

 

過去の適性診断の結果を見て、加齢による身体機能の変化、運転行動への影響、事故を未然に防ぐためにはどうしたらいいのか、改めて、振り返っていただくことになります。

4.適齢診断の費用は?

適齢診断の費用は、初任診断と同額の4800円です。

 

ただし、トラック協会の助成制度がありますので、所属している運送会社がトラック協会に加入していれば、一部助成してくれるので、支払いは、その半額ぐらいで抑えられることだと思います。

 

時間は、操作や説明を聞いていると若干、時間がかかるので、1時間半から2時間くらいと考えればいいのではないでしょうか?

まとめ!

適齢診断は65歳以上を対象に実施されていますが、内容は初任診断とほとんど変わりません。なお、持参するものは、とくになく、適齢診断にかかる費用分のお金を持参しておけば問題ないです。

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